本を読む生活 (P)

小さい頃、1時間に1本しか出ていないバスで、毎日1時間かけて習い事に通っていました。
このご時世に、我が家は、車のない家でして、
移動と言えば、徒歩と電車とバスを駆使するしかなく、
もっぱらバスにお世話になることが多かった気がします。
子供の頃、バスを待つ間ってのは、実に心細いもので、
寒さ凌ぎもかねて、バス停の近くにある本屋さんで、ずいぶん時間つぶしをさせてもらいました。
今より、幾分か本は安かったけれど、子供にとって簡単に買えるものではなかったし、
色々な雑誌の発売日が重なった日の、
平台にいつもと違う本が並ぶ光景は、ちょっとしたイベントのようで、楽しみでした。
懐かしいな。
ポチっとクリックをしたら、次の日には本が家に届いたり
好きそうな本が自動的に下の画面におすすめされたり、
そんな時代なんて、想像もつきませんでした。
高校1年生になって、本屋さんでアルバイトをはじめましたが、
まさかそのアルバイトが5年も続くことになろうとは、思いもしませんでした。
あまりモノを買ってもらえる家ではありませんでしたが、
本には、縁があったせいか、そのご縁が今でも続いていて
家の色んな部屋は、本だらけです。
読書家と言うほど、ものすごい量を読む訳ではないけれど
本を手に取る事、本を買う事、本を読む事、そんな色々が大好きで、止められません。
先日から、少しばかり体調を崩して
お布団の中で、いつもよりたくさんの本を読みました。
もう少し先ではありますが、もうすぐ春ですね。
良い本に、出逢いました。
あっという間に読めそうで、読んでいてほっこりします。