Loppis Ueda

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久しぶりの上田だ。
三才山トンネルを抜けながら、僕の胸は高鳴った。
マーケットイベント「Loppis Ueda(ロッピスウエダ)」に出店すべく、
ひと山むこうの街へと急ぐ。

会場は、先日クローズした「ハルタ常田」と、その隣接スペース。
東京と信州を中心に、60以上の出店者が集い、人と文化の交流を図る。
今回が初開催とは思えない豪華な顔ぶれが揃う中、僭越ながらお声がけいただいた。

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秋晴れに恵まれた2日間。
会場には、途切れることなく人が訪れ、
シンプルなデザインに統一された、美しいブースが立ち並ぶ中、
思い思いのショッピングに興じていた。
出店者の交流も盛んで、あちこちで「次に繋がる」ムードを感じた。
そして、運営に尽力していたスタッフの方々が、とても愉しそうだった。

来場者・出店者・企画者、それぞれの期待と思惑がある中、
この三者が全体として満足できるイベントは、さほど多くないように思う。
今回の「Loppis Ueda」は、そのハードルを軽々と飛び越え、
遥か先の「次」を目指しているように、少なくとも僕の目には映った。

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「ハルタ常田」の建物は、同じ上田に拠点を置く「バリューブックス」が、
ブックカフェ「NABO.(ネイボ)」として、この秋、リスタートさせるという、
嬉しいニュースも舞い込んで来た。
「NABO.」はデンマーク語で「隣人」。
上田の街の、そして信州の「隣人」として、
どんな場が生まれ、育つのか、今から楽しみで仕方ない。

ハルタ在籍中、そして卒業後も、お世話になっている、
オーナー夫妻や諸先輩方にも久しぶりにお会いすることが叶い、
また、常田店のカウンターに立ち、珈琲を淹れるお手伝いまでさせていただき、
個人としても、大いに愉しませていただいた。

北欧では「蚤の市」のことを「Loppis」と呼ぶ。
コペンハーゲンの日曜の広場で目にした光景が、
上田の街角に広がったこの2日間は、とても刺激的で、魅惑的だった。

隣町が、文化的に盛り上がって来た。
さぁ僕の街は、どう動くだろう。
心地よい余韻と共に、そんな高揚感を味わいながら、
僕の車は松本に向け、走り始めた。

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栞日|菊地徹

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長野県松本市。心地よい暮らしのヒントを集めた本屋「 栞日 sioribi 」店主。